時代が「中島みゆきの歌」を求めている。
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タワーレコードの「マンスリー・タワー・プッシュ」2023年3月度に中島みゆきが選出。全国のタワーレコード、タワーレコード オンラインで『世界が違って見える日』の発売を記念したコラボ展開が開催。3月12日(日)まで中島みゆき「マンスリー・タワー・プッシュ」大型ポスター(B1サイズ)が全国店舗で掲出。さらに、『世界が違って見える日』をタワーレコードの対象店舗でご購入された方に、先着特典の「オリジナル・クリアファイル(A4サイズ)」に加え、応募抽選でこの「マンスリー・タワー・プッシュ」B1ポスターを10名様にプレゼントする限定企画も実施。発売時には大型パネルを設置する店舗もあり。
ニューアルバム『世界が違って見える日』のジャケット写真で中島みゆきが実際に着用した衣裳の特別展示や大型パネル展示。これまでのアルバムや映像作品をすべて取り揃え、中島みゆきの軌跡を俯瞰しながら楽しむことが出来るセレクションコーナー企画「MIYUKI NAKAJIMA POP UP SHOP “PLACE 2023”」を展開。さらに、『中島みゆき 2020ラスト・ツアー「結果オーライ」』オフィシャルグッズの期間限定販売やPOP UP SHOP限定の先着特典施策などもあり。
「HMV the music & movie master ISSUE 359」 (3月7日配布号)の表紙に中島みゆきが採用されました。 本作について中面2Pで掲載。全国のHMVで無料先着配布中です。
中島みゆきの音楽プロデューサー瀬尾一三のプロデュースによる中島みゆき公式のインストシリーズ。中島みゆきの名曲、代表曲をピアノ、ギター、チェロ、フルートなどの美しい楽器で奏でた心に癒しを与えてくれる作品としてファンの間で人気の作品。今回、プロデューサーの瀬尾自身が既発売のシリーズ5作品の中から選曲、さらに“毎日を頑張る人たちのこころに寄り添う楽曲集”をコンセプトにした5曲の新曲(新録音)を収録した2枚組全24曲のベストセレクションアルバムとして発売。
新録された楽曲はNHK朝の連続テレビ小説『マッサン』の主題歌「麦の唄」、『北の国から』などの数多くのドラマを手掛けた倉本聰による帯ドラマ劇場『やすらぎの郷』の主題歌「慕情」、中島美嘉への提供曲「愛詞(あいことば)」、名曲「化粧」と「ホームにて」(新アレンジ)の計5曲。過去のシリーズ5作品からは誰もが知る「糸」「地上の星」「悪女」「空と君のあいだに」「銀の龍の背に乗って」など数々の名曲や代表曲が収録されている。
新録のアレンジは中島みゆきのコンサートや「夜会」でバックミュージシャンも務めている十川ともじと、過去の公式シリーズ5作品を担当した佐藤朋生。演奏も同様に中島みゆきのバックミュージシャンを務めていた坂本昌之や友納真緒などが参加し美しい音色を奏でている。
云わずと知れた日本を代表する中島みゆき、吉田拓郎、德永英明等の音楽プロデューサー瀬尾一三が作曲・アレンジを手掛けた時代を象徴する名曲をまとめた作品集。2017年の第1弾が10,000枚を超える出荷となりコンピレーションアルバムとしては異例のヒットを記録。そこから早くも4作目の発売となる。
シリーズ第4弾となる今作には2014年NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」の主題歌でNHK紅白歌合戦でも歌唱された名曲「麦の唄」(中島みゆき)、80年代、ドラマ出演&主題歌で話題となった「GOOD-BYE青春」(長渕剛)の他、昨今CITY POPとしてブームとなっている作品を収録。特に海外からも評価が高くTikTokの投稿、再生回数でブレイクした「黄昏のBAY CITY」(八神純子)や「Fly By Day」(杏里)、「LIVING IN THE CITY」(ジュディー・アントン)等、現在のCITY POPブームの一端を瀬尾の作品が牽引していることの分かる楽曲も収録されている。どれもプロデューサー瀬尾一三の魔法(アレンジ)がかかった名曲たちである。
瀬尾の功績は年々認められ、昨年2022年には糸井重里が代表を務める(株)ほぼ日が「人に会おう、話を聞こう。」をコンセプトにスタートした「ほぼ日の學校」にも授業が配信され、谷川俊太郎をはじめ、林真理子、三谷幸喜など作家や芸能の文化人からスポーツ選手などと肩を並べている。
歌詞カードを見ながら聞き始めて、一曲目の「俱 に」で目が釘付けになった。
サビにこんな歌詞があった。
“風前 の灯 火 だとしても 消えるまできっちり点 っていたい”――。
『世界が違って見える日』は、2020年1月の『CONTRALTO』以来、3年ぶりだ。あのアルバム発売後に始まった『中島みゆき2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」』24公演は緊急事態宣言のために8公演で中止。それ以降の最初のアルバムとなる。
全国ツアーに区切りをつけただけでライブ活動を辞めたわけではないとは言うものの音楽活動の一つの節目になったことは間違いないだろう。「俱 に」は、そこから新たに走り出そうとする「再出発宣言」であり「生涯現役宣言」に思えた。
それもやみくもに「走りだす」のではない。「走り継 ごう」と歌っている。誰もが独りで生きている。自分では「走っている」と思えない「君」も実は「走っている」。「僕たち」はそういう「君」と共鳴して「走り出そう」と歌っている。
で、「風前 の灯 火 」である。
あらゆることが「風前 の灯 火 」になっているのではないだろうか。人の命や地球環境、そして子供たちの未来。今まで当たり前だと思っていた価値観が思ってもいなかった形で覆されてゆく。6曲目の「童話」でいみじくも歌われているように“子供たちに何んと言えばいいのだろうか”という出来事が世界を震撼させている。
ただ、「俱 に」の中にはそうした大状況は出てこない。何が“灯 火 ”なのかというと“生きる互いの気 配 が ただひとつだけの灯 火 ”だと歌う。そこに人がいること、人の気 配 がすること。緊急事態宣言の後の街には“人の気 配 ”すらなかったことを思い出す。
アルバムの中にはいくつもの「気 配 」がある。全10曲が「気 配 」を求めた旅のように聞こえる。工藤静香が歌った2曲目の「島より」やクミコへの提供した3曲目の「十年」は離れていてもその人の「気 配 」を慈しむような歌だ。
音楽活動を引退すると言われた吉田拓郎が参加した「体温」は「乱 世 」を生きる指針でもあるのだと思う。「噤 」と「心月 」と続く闇の中で「気 配 」を探し求める孤独な旅を待っていたのは愛おしいまでに人間臭い「天女の話」だ。
一曲目の「俱 に」で走りだした先がどこだったのか。10曲目の「夢の京 」がそれだろう。“悲しみごと横たわる空”と“荒れ果てた野辺”では”樹々”や”水“が歌い若木が背伸びしている。”人“の姿はなくても”命の歌”の”気 配 “はある。
アルバムの中には”感染症“も”戦争“も出てこない。目の前で起きていることよりその奥にあることや先に待っていること。それこそが彼女の歌の普遍性ではないだろうか。 筆者も含めてこの3年で“世界が違って見えた”人は多いだろう。このアルバムを聴いた後に“世界が違って見える日”が訪れるかどうか。そこからまた新しい旅が始まるのだと思う。
田家秀樹